修復歴がある車の買取査定時のデメリットとは？修復歴車でも高く売る方法

事故車というと、一般的には事故にあった車のこと全般を含めて考える方が多いかと思います。

しかし自動車業界では、事故にあった時の車に限らず、事故後に修復して走行できる状態まで回復した車に対しても事故車といいます。こちらでは事故車と同じ扱いになる「修復歴がある車」「修復歴車」について、詳しく解説します。

修復歴車とは

車の修復歴の定義は、社団法人自動車公正取引委員会・財団法人日本自動車査定協会・日本中古自動車販売商工組合連合会の3つの組織によって定められています。

交通事故やその他の災害により、自動車の骨格フレーム（下記の定められた9つのうちいずれかひとつでも）が損傷し、その骨格部位を修正・交換した、もしくは修復した車のことを修復歴車といいます。

この骨格（フレーム）部分のうちいずれかひとつでも損傷がある、または修正・修復したものは修復歴があるとみなされます。しかし、上記部位のネジ止めされている部分に関しては、該当しません。またラジエーターコアサポートに関しては、日本自動車査定協会では交換され、かつ隣接する骨格部位に凹みや曲がり、または修復跡がある場合は修復歴扱いと定義がされていますが、日本中古車自動車販売商工組合連合会では交換だけでも修復歴と定義されています。

上記のことから、骨格部位にあたり9点の部分以外に損傷があり、該当部位については損傷がない車であれば、事故にあったもしくは事故後に修理を行っているとしても修復歴車とはならないのです。

修復歴がある車の売却方法

事故のあとに修理を行い、問題なく走行ができる車だとしても、修復歴がある車となると価値がかなり落ちてしまいます。修復歴車となってしまった場合の中古車買取査定は大幅にマイナス評価となり、修復歴がある部分によっては、買取査定額自体ほとんど付かない場合もあります。

中古車買取で修復歴がマイナスに大きく響く理由

中古車買取査定において、修復歴の有無はとても重要な点となっています。なぜならば、車の骨格の歪みというのは、車全体に影響がでてくることが想定されるからです。たとえ一時的に修理・交換を行ったとしても、一度歪んでしまった骨格を完全に元通りに直すことは難しいといわれています。

損傷箇所によっては、一時的に修理・交換を行ったとしても運行しているうちに時間が経てばまた不具合が出てきてしまう可能性もゼロとはいえないでしょう。そういったことから、修復歴のある車については中古車としての価値が見込めなくなってくるのです。

中古車販売店に車を購入しにくるユーザーも、事故歴や修復歴がある車は将来的に不具合の可能性を想定しなくてはいけないため、積極的に購入しようとはしません。中古車として販売できるかどうかの在庫リスクも、買取査定でマイナスになる要因となっています。

修復歴の申告をしないと法律違反

事故車・修復歴車を車買取査定に出す場合は、車の売主側に修復歴の申告義務があります。売買契約には契約不適合責任というものがあり、これは事故車（修復歴のあるお車）であることを隠して売却をすると、売主側が責任を取らなければいけないと法律上で定められています。契約不適合責任では、売主と買主との契約内容において、契約内容と異なる内容が発覚した場合は売主が契約内容を履行する責任があり、買主は権利として追完請求権・代金減額請求権を持ちます。

買取査定に車を出す際に修復歴があることを隠していると、告知義務違反となってしまいます。つまり、事故車（修復歴のあるお車）ということを隠して売却すると、後から減額請求をされる可能性もありますし、そうなってしまった場合応じる必要があります。また、場合によっては、売買契約のキャンセルや損害賠償請求の可能性も考えられます。そうならないためにも、事故車や修復歴がある車の場合は必ず申告をしましょう。

修理をするより新しく乗り換えた方がいい時も

事故などを起こしてしまって車の修理をするとなった場合、損傷をしてしまった箇所や修理をしなければいけない箇所によっては高額な費用がかかります。お金をかけて修理をするよりも、車を新しく購入し乗り換えるという方法もひとつの手段として検討しても良いのではないでしょうか。

今回修復歴になるとご紹介した車の骨格フレーム部分が損傷してしまっている場合、多額な修理費がかかってくるでしょうし、車両保険を利用して修理をするとしても等級が下がり次年度以降の保険代のことなどを考えると、事故車は処分して新しく乗り換えるといった方が最適な場合も十分に考えられるでしょう。

修理費や保険のことをしっかりと考えたうえで、最適な方法をご検討されることをおすすめいたします。また、損傷がある車や事故車、不動車などの処分・売却をお考えの場合は、事故車買取業者に査定依頼をすることをおすすめいたします。

事故車買取業者の選び方

現在、全国各地にたくさんの車買取業者があります。車買取業者のなかには、中古車買取を得意とする業者や事故車専門の買取業者、廃車買取業者や解体専門業者など種類もさまざまです。

費用がかからない事故車買取業者を見つけること

事故車買取業者だけをみても、詳しい事業内容や強みとしていることも違い、どの買取業者に依頼すると最も高く買取がされるのか、手数料等かからないのかなどは一見ではわかりません。特に事故車の売却を考える場合は、どこの買取業者に依頼をするかによって、もとの車の所有者の負担は大きく異なります。

車買取業者によっては、事故車を引き取るには運搬費や解体処分費がかかり、買取ではなく費用請求されてしまう場合もあります。事故車や故障車、不動車の売却をお考えの際は、レッカー代などを含める引き取り費用や廃車手続きなどを含める手続き代行費用など、余分な費用をかけずに車の処分が出来る事故車買取業者に依頼することをおすすめいたします。

おすすめの事故車買取業者の特徴

事故車買取カーネクストは、全国展開していて事故車買取実績も多数ある、廃車買取に強い車買取業者です。どんな車でも0円以上の買取保証をしていて、お車のお引取りに必要なレッカー費用は無料で、廃車手続きも無料で代行しています。また、全国各地の解体業者と提携しているため、保管場所までの車の引取りは全国対応で行っています。

走行可能な中古車や中古車部品の独自の販売ルートについては国内外に保有しているため、中古車はもちろん修復歴がある車であっても高価買取が期待できます。インターネットでのフォームもしくは電話での事故車買取り査定を行っており、実車を見ることなく概算価格を教えてもらうことが可能です。できるだけ正確な事故車買取り査定を受けたいという方は、走行距離や車の内装外装の詳しい状態と車検証をお手元にご準備の上、お見積り無料の事故車買取り査定を受けてみることをおすすめいたします。

まとめ

今回車の修復歴の詳しい内容と、修復歴がある車を売却するとなった場合のかしこし売却先の選び方をご紹介しました。事故に遭ったあと修理をした車に乗り続けるのであれば、事故後の価値はそこまで気にならないかもしれません。

ただし、すぐにお車を売却する予定がある場合やいずれ売却をしようとお考えの場合であれば、多額をかけて修理をするよりも修理をしないで事故車は処分し、新しいお車に乗り換える方が良い結果になるということを知っておいていただければと思います。

事故車は修理をして一時的に直すことが出来ても修復歴がつくため、後々売却をするとなったときの買取り価格についてはあまり期待できません。今回事故車（修復歴があるお車）であっても、無料で引き取りをしてくれる事故車買取業者のご紹介もさせていただきましたので、ぜひ参考にして頂ければと思います。