車の保険は高いもの?任意保険の賢い節約術とは

自動車保険

車を運転するなら万が一の事故に備えて、任意保険へ加入しておくことをおすすめします。

任意保険は加入するべき?

車には、強制保険である自賠責保険への加入が義務付けられています。しかし、自賠責保険は被害者救済を目的とした対人賠償の補償のみと限られているため、もし事故を起こしてしまったら運転者本人や車体本体、相手側の車や周囲の物や建物に対しての補償は何もないのです。

事故を起こしてしまった時や巻き込まれてしまった時、必要な補償を受けることができるように自賠責保険だけでなく任意保険にも加入しておきましょう。

任意保険は自賠責保険とは異なり、保険会社ごとのプランや補償内容による保険料が決められています。こちらでは、任意保険に加入するにあたり、必要な補償はしっかりと受けられるようにすることを前提に、保険料を節約する『任意保険の節約術』をご紹介します。

こちらでは、任意保険の選び方と節約術のポイントをご紹介します。

任意保険の選び方

任意保険に加入し、必要な補償を受けつつも保険料を節約するには加入する任意保険(保険会社)の選び方が大きなポイントになってきます。

相見積もりをとる

自動車保険の任意保険プランを取り扱っている保険会社は、大手保険会社だけでみても10社以上あります。その数ある保険会社が設定する複数の保険プランの中から、どの保険を選んで加入するか考えなくてはいけません。まず保険会社を選ぶ時は、複数社で相見積もりをとり、補償内容や補償を受けることができる条件、いくら位の保険料がかかるのか聞いてみましょう。保険会社への見積もりを1社だけで終わらせてしまうのは、非常にもったいないことです。複数社で見積もりを出してもらい、補償の条件が同じで、できるだけ保険料が安いところを選びましょう。

また、既に保険会社に加入しているという方も、任意保険で節約を考えているなら保険会社の見直しをすることをおすすめします。自動車保険は1年契約になっている場合が多いのですが、等級は他の保険会社に移る際に引き継げますので、既に契約済みであっても契約更新の前に他の保険会社での保険料を比較して、安くなるのであれば保険会社を変えてしまいましょう。

任意保険の節約術

保険会社と保険のプランに目星をつけて選ぶことができたら、任意保険の補償内容とその補償対象の要件をみていきます。その中で、保険料を節約できるポイントを3つ紹介します。

運転者限定を設定する

一つ目の節約術は、任意保険の補償対象となる運転者を限定することで、保険料を下げることです。補償対象を限定し、必要な運転者のみに絞ると保険料を下げることができるのです。

例えば、通勤用に車を使用することが多く、運転者が自身に限る車というであれば『本人限定あり』の設定にすることで、最も保険料を下げることができます。
その先は、補償対象の運転者が『本人・配偶者限定』、『家族限定』と人数が増えるとともに、段階を踏んで保険料は高くなっていきます。最も保険料が高くなるのは『運転者限定なし』の設定です。運転者限定なしとなると、運転者の対象となるのは契約される本人だけでなく、配偶者、家族、知人や友人まで幅広く補償されます。

もしも運転者が『本人・配偶者限定』の任意保険に加入している車で、両親の車を一時的に借りた子供が運転中に事故に遭った場合、補償対象外となってしまいます。ご家族で運転免許を持つ人が複数いる場合は、何かあった時に当該車両を使用するかもしれないと考えて、しっかりと含めた保険に加入しておくと安心です。

年齢条件を設定する

任意保険は、対象となる運転者の年齢条件を限定することでも、保険料を下げることができます。前述の運転者限定の仕組みに似てはいますが、こちらは運転者の年齢によるリスクを鑑みて、年齢条件を付与することで保険料を下げることができるというものです。そのため、最も保険料が高くなるのは『全年齢対象』となります。

年齢条件は、「21歳以上補償」「26歳以上補償」「30歳以上補償」「35歳以上補償」など、保険会社ごとの設定になりますが、段階を踏んで保険料が異なります。運転者の年齢によるリスクは若年層が最も高いといわれているため、年齢条件が低いほど保険料が高く、年齢条件が高いほど保険料は低くなります。車を運転することがある、一番年齢の低い人が満たせる条件を設定すると良いでしょう。

なお、年齢条件による制限は、保険契約者本人とその配偶者、同居する子供、親族にのみ適応されます。別居している親族や友人などは年齢条件にあてはまりません。

ただし、運転者限定の設定を既にしている場合、「本人限定」「本人・配偶者限定」「家族限定」などを設定していると、その設定が先の条件になりますので、条件を満たさない友人などは補償されなくなります。

『家族限定』『26歳以上補償』を設定している車で友人とドライブに出掛け、運転が疲れたからと友人に運転を交代してもらった時、もしも事故に巻き込まれてしまったら保険補償外となってしまうのです。

不要な特約を追加しない

基本的に特約は無くとも問題ない場合が多いです。

また、保険会社によってはロードサービスなど付帯サービスは特約がなくてもセットになっていることがあります。まずは、見積もりの時点で付帯特典など確認することをおすすめします。もしも特約を追加するのであれば、125cc以下のバイクを持っている場合にはファミリーバイク特約をつけるなど、必要に応じて最低限の特約を追加すれば良いでしょう。

また、事故に対して付加しておくと安心といえるのは、弁護士費用補償特約です。ただし弁護士費用補償特約は、火災保険等にもついている場合があり、他の保険会社と重複してしまうことがありますので、任意保険加入前にご自身が入っているその他の保険についても内容を見直しておくことが大切です。
車の経過年数に応じて車両保険を選び直す

同じ車に長く乗り続けている人は、新車で購入した時に加入して自動車保険を継続している場合があります。新車は車両価値も高いため、一般車両保険に入っておくほうが良いといえますが、その後3年、5年、7年と経過していくほど車の価値は落ちていきます。任意保険のなかでも、事故の際の車両補償内容を下げたり、ちょうど合うものへと選び直すと良いでしょう。

任意保険に加入した後の備え

任意保険の節約術について解説しました。保険料や補償内容に納得ができて、任意保険に加入することができたら、万が一に備えてしておくべきことをご紹介します。

任意保険の内容を把握する

任意保険にせっかく加入していても、内容を把握していなければ何かあった時に保険の補償を使用することができません。まず、どの保険会社に加入しているのか、加入している保険の内容や万が一の時の連絡先は、前もって確認しておくことをおすすめします。

保険証券の保管方法

また、保険加入後に交付される保険証券は、保険加入内容や個人の連絡先等が記載されています。車内に積んでおいて、すぐに確認できるようにしておくことも大切ですが、万が一事故等で取り出せなくなってしまうことがあるかもしれません。そのため車内にはコピーを置いて、原本を自宅で保管しておくと自宅でも確認がすぐにできますし、安心でしょう。

まとめ

こちらでは、任意保険の節約術について解説しました。

万が一事故を起こしてしまっても、任意保険に加入しておくと、被害者と自身への補償、物損や車体に対する補償など必要な補償を受けることができます。任意保険の節約術のポイントは、複数の保険会社で相見積もりをすること、利用法にあった補償内容にすることが、無駄な保険料を削減するコツです。ただし、保険料を節約することにだけとらわれて、必要だったはずの補償を見落とし後悔してしまうことがあります。運転者の限定条件を確認し、どの特約は残すべきか等確認されることおすすめします。

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