シニアにおすすめの軽自動車は?

軽自動車は、普通自動車と比べて小回りが利きやすく維持費が抑えられる点が大きなメリットです。近年では、走行性能や安全性能も向上したことで使い勝手のよい車として人気を高めており、令和4年では100世帯当たり54.28台という普及率になっています。

シニアにおすすめの軽自動車をご紹介します。

シニアになぜ軽自動車が人気なのか?

シニア世代に軽自動車が人気な理由をご紹介します。

維持費が抑えられる

軽自動車の大きな特徴は、普通自動車と比較して維持費が抑えられるところにあります。シニア世代の中には、年金で暮らしている方もいらっしゃるでしょう。車の維持費は抑えられると嬉しいですよね。

車の維持費は、自動車税、重量税、車検費用、ガソリン代、自賠責保険料、任意保険料……と様々なものがあるため、積み重なると意外と大きな差になります。

小回りが利いて使い勝手が良い

子育て世代にとっては、家族全員が乗って快適に運転できることや多くの荷物を載せることは重要ですが、シニアにとってはそこまで大きな車は必要ないという方も多いのではないでしょうか。軽自動車は小回りが利き、狭い住宅地や市街地でもストレスなく走ることができるため、使い勝手がよい日常の足になっているのです。

特に最近は、背の高いトールワゴンやスーパーハイトワゴンと呼ばれる軽自動車が人気ですが、軽自動車のサイズでも気にならないくらい車内が広いため、より多くの人に受け入れられるようになっているのではないでしょうか。

走行性能・安全性能の向上

軽自動車の走行性能や安全性能は、近年向上してきています。それによって普及率も上がり、今ではSUVやスーパーハイトワゴンなど様々な形の軽自動車が登場し、ライフスタイルや好みによって選べる範囲も広がってきました。

昔はセカンドカーとしての印象が強かった軽自動車ですが、今ではファーストカーとして活躍もできるようになり、それに伴って室内空間の広い軽自動車が人気を博しています。

シニアの軽自動車選びで重要なポイントは

シニアの軽自動車選びで重要なポイントを4つご紹介します。

サポカーSの対象車

サポカーは、衝突被害軽減ブレーキを搭載した車のことを指します。特に、ペダル踏み間違い急発進抑制装置も搭載した車はサポカーSと呼ばれます。高齢者の事故は、ペダル踏み間違いなどの操作ミスが原因である割合が高いため、サポカーSの対象車を選ぶことでペダル踏み間違いによる事故を防ぐことが出来ます。

サポカーSは細かな安全性能の有無によって3つの区分に分けられます。サポカーS ワイドの対象車が最も多くの装備を要求されており、自動でハイビームとロービームを使い分ける機能や、車線内を維持する機能が搭載されています。

運転のしやすさ

運転しやすい車のポイントは、車体感覚がつかみやすいこと、アイポイントが高く死角が少ないことなどが挙げられます。死角の少なさは、フロントガラスの大きさや、ピラーの細さなどがポイントです。

また、計器類の見やすさもチェックしておくとよいでしょう。候補を選ぶ時点でコンパクトな車を選んでおいて、実際の運転のしやすさは試乗して確かめると安心です。

どうしても生まれる死角については、前方や後方にセンサーが搭載されておりぶつかりそうになった時に警報が鳴る機能や、車線変更時に側後方から近づく車両があれば警報が鳴る機能などがある車を選べば、より安心して運転できます。

また、周囲から視認しやすい色を選ぶことも事故の防止につながります。暖色系のカラーがおすすめです。

運転支援等の安全性能

運転を支援する機能があることも重要なポイントです。運転支援の機能は、高速道路で車間距離を自動で保ったり、渋滞時に前の車に自動で追従したりする機能や、駐車をサポートするカメラや機能など、様々なものがあります。自分がよく車を利用する場面に応じて選ぶとよいでしょう。

例えば、普段は買い物や病院などの街乗りがメインで高速にはほとんど乗らないのであれば、高速道路で役立つ機能よりも街中や駐車場で障害物に近づいたときにアラームを鳴らすようなセンサーが搭載されていた方が役に立ちます。

また、あおり運転にあったらどうしよう、運転中に体調が悪くなったらどうしよう、車に詳しくないが車両に不具合が出たらどうしよう、などの不安がある方は、車体に緊急ボタンやトラブルサポートボタンなどが搭載されており、サポート機能が充実しているオプションを選ぶと安心できます。

乗り降りのしやすさ

シニアにとって、車の乗り降りは高さが合わないと足腰に負担がかかり難しいものとなってしまいます。乗り降りのしやすさのポイントはいくつかあります。車の床が低いことや、ステップがあること、乗り降りの際につかめるグリップがあること、座面が高いことなどが挙げられます。

しかし、結局は慎重によって乗り降りのしやすさは変わってきます。自分や普段一緒に乗る人の身長で乗り降りがしやすい車かどうかを、実際に試乗して確かめるとよいでしょう。

シニアにおすすめの軽自動車

シニアにおすすめの軽自動車を4車種ご紹介します。

ホンダ N-BOX

3年連続軽自動車販売台数No.1(2024時点)の人気を誇る、使い勝手の良さが人気の軽スーパーハイトワゴンです。ホンダの安全先進技術の総称であるHonda SENSINGを全車に搭載しており、サポカーS ワイドに対応しています。

床が低く室内空間が広いうえ、シートアレンジも多彩で荷物が積みやすい車です。乗り降りの負担も軽くすることが出来ます。デザインはシンプルでどんな人も使いやすく、カラー展開は落ち着いたベーシックカラーが中心です。

ダイハツ タント

ダイハツの予防安全機能である「スマートアシスト」を搭載しており、サポカーSワイドの対象車になります。助手席側の中央のピラーがなく広々と開くスライドドアが特徴的なハイトワゴンで、乗り降りしやすいアシストグリップもとりつけることができます。

オプションで装備できる「スマートパノラマパーキングアシスト(駐車支援システム)」や「パノラマモニター」などの先進安全装備も用意されており、自分に合ったオプションを取り付けることでより運転しやすい車に乗ることが出来ます。

日産 ルークス

全グレードがサポカーSワイドの対象車である軽スーパーハイトワゴンです。安全性が高く評価され、2021年度のファイブスター賞を受賞しています。

グレードやオプション次第で、軽自動車では珍しいSOSコールボタンや、高速道路での走行を補助するプロパイロットの装備も選ぶことができるため、安心して運転できることを特に重視する方におすすめです。

スズキ ハスラー

「遊べる軽」がコンセプトでポップなボディカラーが特徴のSUV軽自動車です。4WDのモデルには雪道に対応するスノーモードが搭載されており、最低地上高が180mmと高めのため、雪国でおすすめです。全車がサポカーSワイドに設定されています。

また、カラーバリエーションが豊富なため、自分好みのカラーを選んだり、視認性の高い暖色系のカラーを選んだりと自由度の高さも魅力です。

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