【2024最新】安全性の高い軽自動車ランキングをご紹介

維持費が抑えられて小回りのきく使い勝手の良い軽自動車ですが、運転中に交通事故に遭ったとき、安全性能はどのくらい高いのでしょうか。普通自動車と比べたときの安全性能に差はあるのでしょうか。

こちらでは、軽自動車の衝突安全性能や、交通事故の予防安全性能について詳しく解説します。

軽自動車と普通車の安全性能の差は?

一般的には、軽自動車よりも普通自動車の方が安全性能が高いと言えます。

その理由は、衝突したときの安全性能に差がみられるためです。衝突安全性能とは、その名の通り衝突したときに、いかに乗車している人間への衝撃やダメージを減らすのかという安全性にたいする性能です。

なぜ軽自動車と普通車の安全性能には差がみられるのでしょうか?理由を2つに分けてお伝えします。

1.重量に差がある

2つのものが衝突したとき、より軽いものの方が衝撃で吹っ飛ばされやすいです。大きな相撲取りに子供がぶつかっても子供が衝撃で吹っ飛ばされることが容易にイメージできるでしょう。これと同じように、車同士の衝突でもより軽い車の方が衝撃で吹っ飛ばされることになります。

軽自動車は法律で規格が定められており、普通自動車よりも車体が小さく、したがって車両重量も軽い傾向があります。実際に、令和4年3月の統計によると車両重量の中間平均値は、軽乗用車は891kg、普通・小型乗用車は1,526kgとなっており、軽自動車は普通自動車の6割程度の重さしかないことが分かります。

もちろん軽自動車の中でも、重たい車体のものもありますが、平均的には普通自動車より軽自動車の方が軽く、それによって衝突した際にはじかれてしまう確率が上がってしまいます。

2.クラッシャブルゾーンの大きさに差がある

自動車が衝突したとき、自動車の前の部分が壊れることで衝撃を吸収して、運転席と助手席に座っている人への衝撃を和らげます。衝突のクッションの役割をするのがクラッシャブルゾーンです。このクラッシャブルゾーンが大きいほど、より衝撃を吸収してくれるため、安全性能が高いと言えます。

軽自動車は普通自動車よりも小さい規格に収まるボディサイズのため、クラッシャブルゾーンがどうしても小さくなってしまいます。これによって、軽自動車よりも普通自動車の方が安全性能が高くなっています。

安全性能をはかる審査とは?

軽自動車と普通自動車の安全性能の差をご説明しました。軽自動車は、普通自動車と比較して維持費が安くまた、小回りも聞く便利さが魅力です。軽自動車を選ぶときに、より安全性能の高い車種を選びたいですよね。

それぞれ異なる審査の基準で車の安全性能をはかっているテストが2つあるため、それをご紹介します。

型式認証制度

型式認証制度とは、メーカーが国土交通省に申請・届出をし、車両の不具合などを審査する制度です。新型の自動車を生産・販売する際に行われます。

JNCAP(自動車アセスメント)

JNCAPは、国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)によって毎年度実施されている評価試験です。

「ユーザーが安全な車を選びやすくなること」や「自動車メーカーのより安全な車の開発を促進すること」を目的としているため、車を選ぶときはこちらのテストの結果を参考にするとよいでしょう。

最新2024年度テストでの安全性能の高い軽自動車のランキング

JNCAPのテストによる2024年最新の安全性能の高い軽自動車のランキングをご紹介します。

JNCAPの審査は、メーカーの対策を防ぐために一般のユーザーと同じように車を購入して抜き打ちで審査が行われています。そのため、JNCAPは販売台数の多い車両を中心に対象車両を選んで審査が行われています。

こちらの表は、2024年7月現在で最新のテスト結果である2022年度および2023年度の審査結果による安全性能の高い軽自動車ランキングになります。

メーカー/車種総合評価衝突安全予防安全事故後
日産 サクラ★★★★★92%A 88%A 97% 100%
日産 ルークス/ルークス ハイウェイスター★★★★★ 92%A 86%A 100%100%
三菱 eKクロス EV★★★★★ 91%A 88%A 94%100%
ホンダ N-BOX/N-BOX カスタム★★★★★ 91%A 96%A 87%100%
スズキ スペーシア/スペーシアカスタム★★★★★ 86%A 96%A 75%100%
マツダ フレアワゴン/フレアワゴン カスタムスタイル★★★★★ 82%A 96%A 75%装備なし
ダイハツ タント
スバル シフォン
★★★★★ 81%A 89%A 80%装備なし
ダイハツ ムーヴ キャンバス★★★★★ 80%A 80%A 88%装備なし
スズキ アルト
マツダ キャロル
★★★★☆ 74%A 77%B 77%装備なし
スズキ ワゴンRスマイル★★★★☆ 74%A 75%B 79%装備なし
予防安全(予防安全性能評価)、衝突安全(衝突安全性能評価)、事故後(事故自動緊急通報装置性能評価)

自動車安全性能高評価の上位3車種をご紹介

前述の表のなかから、評価の高い3車種をご紹介いたします。

1 総合評価 日産 サクラ(★★★★★)92%

日産と三菱が共同開発を行い、2022年に発売された電気自動車の軽自動車です。

2020年に軽自動車初のファイブスター賞を受賞した日産のデイズをベースに開発されたサクラは、「高強度安全ボディ+歩行者傷害軽減ボディ」と「7つのエアバッグ」による衝突安全性能の高さと、自転車も検知できる「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」などを含む「360°セーフティアシスト」の採用により、同じくファイブスター賞を獲得しました。

XとGの二つのグレードがありますが、Xグレードにも「360°セーフティアシスト」に含まれる機能はほとんど搭載されています。Gグレードにはそれに加えてさらに安全性能・運転支援の機能が豊富に搭載されているため、XもGも安全性能は高いですが、Gの方がさらに総合的な安全性能が高いといえます。

2 総合評価 日産 ルークス/ルークス ハイウェイスター(★★★★★)92%

ルークスは「ルーム」と「マックス」という名前の由来通り、後部座席の室内高は139cmと広い室内が特徴の軽自動車です。

ルークスは、2台前の車の走行をモニタリングし、2台前の車が急に減速するなどの衝突の兆候をとらえることで玉突き事故を防ぐ「インテリジェント FCW(前方衝突予測警報)」を軽自動車で初めて搭載しています。

グレードによって安全サポートと運転サポートの搭載内容に差がありますが、すべてのグレードで国土交通省や経済産業省が普及を推進する先進安全技術を搭載した車「サポカー」の中でも最も上位の分類である「サポカーSワイド」に認定されています。

3総合評価三菱 eKクロス EV(★★★★★)91%

eKクロスEVは日産のサクラの姉妹車になります。三菱の予防安全技術「e-Assist」を標準装備し、すべてのグレードで「サポカーSワイド」の認定要件を満たしています。

サクラとの安全性能の違いは、

・アラウンドビューモニターが標準装備ではなくオプション設定であること
・寒冷地装備が標準装備であること
・衝突の際に体を守る運転席ニーエアバッグや、李やシートベルトのフォースリミッター・プリテンショナーが標準装備されていること

などが挙げられます。

まとめ

自分や家族の日常を支える軽自動車の安全性にはこだわりたいですよね。最新技術はどんどん開発されており、より新しいモデルの車には先進技術のサポートが搭載されていることが多いです。メーカーによって安全技術の名称が異なるなど比較の難しさがありますが、情報を収集して自分に合ったサポートがある安全な軽自動車を選びましょう。

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