水没車とは
冠水車、水害車などと呼ばれることもある水没車は、日本自動車査定協会により、「室内フロアよりも上まで浸水した車、または浸水の痕跡が複数ある車」と定義されています。また、通常の使用では発生しないような場所の錆や腐食、水染みなどの有無も、水没車であるかどうかの判断基準になります。
水没車の修理費用
水没車の修理費用は、浸水の程度によって大きく異なります。シート下までの浸水は約25万円~、シートの上まで浸水した場合は約50万円~となりますが、エンジンや電気系統が故障している場合は、修理費用が100万円を超えることもあります。
ただし、台風や大雨などの水害により水没車となってしまった場合は、車両保険を使用することができます。修理が不可能であると判断された場合や、修理費用が保険金額を超えた場合は全損扱いとなり、あらかじめ設定された保険金額が支払われることになります。また、水没車の修理に保険を使用した場合は1等級下がり、翌年からの保険料が高くなります。
水没車は修理すべき?
水没車は修理をしたとしても元の状態に戻すことは難しく、走行を続けていると不具合が生じやすいため、乗り換えた方がトータルコストを安く抑えられることがほとんどです。特に、海水に浸かってしまった場合は錆や腐食の進行が非常に早く、全てを分解して元の状態に戻すのは現実的ではないため、廃車にすることをおすすめします。
水没車は問題がないように見えたとしても、電気系統にトラブルが生じている可能性があり、放置しておくと発火する恐れがあります。修理か廃車の判断は、できるだけ早めに行うようにしましょう。
水没車の査定への影響
水没車は清掃に手間がかかるだけでなく、修理をしたとしても不具合が生じやすく、その原因を細部まで確認することが難しいため、査定額が低くなりやすいです。
水没車の査定は、日本自動車査定協会が定めた既定により、フロアまでの浸水で30%以内、クッション上部までの浸水で40%以内、ダッシュパネル上部までの浸水で50%以内まで減点されることが定められています。
水没車の買取ならカーネクスト
水没車の多くは中古車として販売するのが非常に難しいため、ディーラーや中古車買取業者などでは買取価格が付かなかったり、買取を断られてしまう可能性があります。
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